フラワーコミュニケーター F.COMMUNICATIONS

「雪美人」との出会い 「雪美人」ってどんな白いユリかしら・・・・・? それが私の最初の印象でした。
恐らく、そう思われていた方は少なくないと思います。
「花のブランド化」(花を買う人々が、そのブランド名を店頭で言って、花を買い求めてもらう施策)が叫ばれる昨今、そんな思いをいち早く現実化し成功したのは、この「雪美人」かもしれません。
もちろんそれには、生産者の方々の並々ならぬご苦労があってのことですが、今回のイベントでお会いした方々は、そんなご苦労を微塵も見せず、淡々とアンケート調査にご協力して頂きました。
小売の方々に、もっと「雪美人」と言うブランドユリを知ってもらいたい、またこのユリを、生活者の方々が家庭でお使いになるには、どんな点を改良していけばよいか?
そんな疑問を解決するべく行ったアンケート調査でした。
遠路はるばるお越し頂いた生産者の皆様、お忙しい中アンケートにご協力頂いた小売業の方々、場所をご提供してくださった卸売市場・中卸の皆様、ありがとうござました。
雪美人紹介のホームページ

「雪美人」が出来るまで・・・


初めまして、「雪美人」でございます

皆さん、こんにちは。
私は日本有数の豪雪地帯で有名な新潟県は津南町の「雪美人」です。
とは言っても人間ではなく、ユリの花なのですが、でもちょっぴり他の産地のユリたちとは違う育て方をされている為、ひときは気高く優雅な、ブランドユリと言われております。
今回は、そんな私が市場に出荷されるまでに、農家のお父さんやお母さんたちに、大切に育てられている様子をちょっぴりご紹介しようと思います。


やさしいお母さんの手と私

まず、私の故郷は遠いオランダで、球根として日本にやって来るのですが、私の育ての親になる津南町の農家の方々は、遠いオランダまで1年に1度、私を迎えに来てくださいます。
そして津南町に着くと、最初の年は養成球(病害虫のチェックや球根自体を太らす為の準備期間の球根)として広い圃場に植えられ、すくすく育っていきます。その間、病気のある物や弱々しい物は破棄されてしまいます。
そのチェックを通って掘り上げられた球根は、冷蔵庫に保管され、ちょっぴり寒さを経験してから、次の年、いよいよ生産圃場に植えつけられます。


養成球の飼育圃場

この写真の植付けは7月4日。この時季のカサブランカは約80〜90日で出荷と言うことですから、9月末くらいには市場に出る計算になります。ただ、自然が相手ですから、梅雨時の日照不足や台風の影響など、農家のお父さん方のご苦労は絶えません。

植付けから1週間、すくすく育つ私たちですが、土の上に敷かれている物は「泥跳ね避けの藁」で、病気や葉の汚れなどを防止してくれます。
黒い帯のような物は散水用のチューブで、ここから新鮮な水が供給されています。
私たちが「雪美人」と言うブランドユリとして販売されているのも、この間、球根の成長を見守るだけでなく、品質を揃える為に、お互いの圃場の視察や「目合わせ会」などの情報交換を頻繁に行い、成功例だけでなく失敗例も話し合って、今後の品質向上に生かすべく、日夜努力されているのです。
その甲斐あって、平成11年には「日本農業賞」の大賞を受賞しました。


収穫間近かの私たち

「雪美人」の特徴は、この徹底した品質管理の下、茎がしっかりした日保ちのする花が、長期間楽しめることです。
収穫時期は、雪まだ残る3月〜12月迄で、雪の多い1・2月だけは収穫出来ません。(その間お父さんたちは、雪下ろしなど豪雪と毎日戦う日々です)


巨大な雪室 ウ〜寒い!

ただ、その厄介な雪も、実はしっかり「雪室」として、畑から集荷されて出荷を待つ私たちの鮮度保持に役立ってくれています。

如何でしたか?私たち「雪美人」の出来るまで・・・。こんな農家の方々の苦労の中、やっと世に出て来るのです。
どうか、市場で見かけたらちょっと目を掛けて下さいませね!お待ちしています!

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